どうして憂うつになるのか? それは継続的なストレスなどにさらされていると、脳内の神経伝達物質のバランスが崩れてくるからだ。神経伝達物質とはその名のとおり脳内で様々な情報を伝達するために働いている化学物質のことである。

脳は身体の中枢器官

脳は脂質とタンパク質からなるやわらかい組織で、豆腐か白子のように見える。いうまでもなく脳は身体のなかでもっとも重要な器官である。そのため、がんじょうな頭蓋骨で守られている。

成人の脳は男性で1350~1400g、女性で1200~1250gの重さがある。だいたい体重の2.5%程度だ。

脳は大脳、小脳、脳幹に大別することができる。

大脳は脳全体の80%を占めるもっとも大きい部分で、思考や知覚、記憶、言語、運動など脳機能の中枢である。

小脳は大脳の後ろの下側、ちょうど後頭部にある。運動をコントロールしたり、身体のバランスを保つ働きをしている。

脳幹は大脳の下にある間脳、中脳、橋、延髄からなる一連の部分を指す。心臓の動きや呼吸、体温、体内環境の調節など、生命活動を維持するための重要な部分である。

また、身体全体には神経系という神経によるネットワークがはりめぐらされている。このうち脳と脳の下に続く脊髄までを中枢神経系という。そして、中枢神経系から枝分かれして身体のすみずみにまで行き渡っているのが末梢神経系である。

さらに末梢神経系には、体性神経と自律神経がある。

体性神経とは、身体が受けた刺激を脳まで伝えたり、逆に脳から身体を動かすための指令を伝える神経だ。そして、身体が受けた刺激を脳まで伝えるものを感覚神経、脳から動きの指令を伝えるものを運動神経という。

自律神経は、心臓の動きや体温など体内環境を自動的にコントロールしている神経系で、交感神経と副交感神経がある。